2006-01-01から1年間の記事一覧

大前研一

ビジネスブレークスルー(BBT)大学院の学長がいいことを言っている。http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061212/255839/?ST=biz_shinzui&P=1フレームワークを教えながらそれを壊すのだそうだ。 確かに、フレームワークを使いこなせる人にはフレー…

教育論議

教育改革の目玉が、いじめの連座制、いじめの加害者の隔離、いじめを誘発した先生の退職だそうだ。こうした話を聞いていると、不思議なことに、鳴り物入りで出来たはずの教育制度改革委員の面々が、現場を見たことがないのではないかと感じさせる。 いじめの…

新風舎のビジネスモデル

新風舎は、出版業界に新たなビジネスモデルを展開する企業だ。従来の出版業界のビジネスは、いい著者から出版物を預かり、それを大衆に販売することで収益をあげるモデルだ。しかし、新風舎はちょっと変わっている。この企業の場合、年間に何回か「賞」を設…

一休.comの苦戦

高級ホテル・旅館の予約サイト、一休.comが苦戦している。この会社が上場した時に、一体参入障壁はどうするのだろう?と感じていたのだが、やはり、その時の不安通り、楽天、JTBなど大手の旅行サイトがこぞって、高級ホテル・旅館の予約事業に参入している。…

レックス・ホールディングスのMBO

面白い記事を見た。JASDAQ上場6年でMBOをして上場廃止するというレックス・ホールディングスの記事だ。新興市場は現在低迷している。従って、この機会に株を買い集めることは可能だろうが、上場を果たした創業者がMBOというのは奇異だ。なぜなら、ここは57万…

戦略立案プロセス

戦略立案プロセスは、簡単に言えば「分析→統合」というプロセスだ。分析は、3C、SWOT、7人の侍、かきくけこ、動的セグメント、静的セグメントなどの各種フレームワークを使いこなし、事象を幅広く深く切り分けることである。 統合は、3C、SWOTなどを使い、切…

教育制度改革

教育の場には4つのファクターがある。講師、コンテンツ、受講生、事務局である。小学校であれば、先生、教科書・教材・宿題、小学生、PTA・教育委員会である。小学生のモチベーションはたぶんに他の3者に依存しており、この3つを総合的に考える必要がある。 …

ブルーオーシャン戦略

「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)」が出版され、随分前にベストセラーとなった。競争の激しい市場をレッドオーシャン、競争の(少)ない市場をブルーオーシャンと呼ぶマーケティングには目を見張るものが…

女性の社会進出

団塊の世代900万人が来年以降大量退職を迎える(300万人/年)。 一方で、今後社会人になる未成年は年に100万人を切っている。 ということは数年で約600万人の就業者の需給ギャップが生まれることになる。 また、景気がよくなればますます採用枠が増え、優秀…

サントリーのマーケティングは本当にうまいのか?

「千三つ」といわれる飲料業界で、数々のヒットを飛ばすサントリーだが本当にマーケティングが上手なのだろうか? 確かに、魅力的でおもしろいCMが多いのは事実だが、失敗も多い。結局、「千三つ」といわれる業界で、大量死を生みながらヒットを飛ばしている…

モノを作るということ

日本は資源のない国だ。ここで豊かな暮らしをするためには、日本は海外に何かを売って食料や多くの素材を輸入する必要がある。しかし、今の日本のベンチャーはITやサービスが多すぎる。もっと、製造業のベンチャーを起すよう制度を充実させるべきだ。IT・サ…

少年サッカー

ワールドカップをみてだれもが、日本のサッカー選手はこうも小さいのだろう?と感じたのではないか?少年サッカーのD級ライセンスを持つ身から見ると、なんとなくそうなる構図がわかる。低学年のサッカーの場合、体が小さくてすばしこい子がどうしてもボール…

良質な仮説?

仮説検証で重要なのは、良質な仮説、しかし、それを導き出すのが容易ではない。 では簡単な質問をしてみよう。 「あなたはスーパーの店長です。ある日、ふと店の前の通りを通る人を見ていたら、通る人100人中95人が店の前を左から右に歩く女子高生 でした。…

仮説って何?

世の中では、「仮説検証」という言葉が流行しているが、一体どれぐらいの人が「仮説検証」を説明できるだろうか。 試しに私のクラスで小売の店長達に聞いてみた。 「仮説検証を部下に指導している人います?」 ほとんどの人が手を上げる。 「じゃ、仮説って…

1000人の爺様と10人の若者2

さて、日本の人口動態で60歳以上の高齢者は何人いると思いますか?1億2千万人の人口に 対して約3千万人、つまり、4人に1人が60歳以上なのです。現在、ベビーブーマーが50歳代 後半ですから、後10年を待たずに、3人に1人が60歳以上という超高齢化社会を迎え…

1000人の爺様と10人の若者

あなたは、バスや電車で、シルバーシートの有無にかかわらず、若者は高齢者に 席を譲るべきだと考えますか? もし、成人人口1010人の国があったとして、そのうち1000人がリタイヤした高齢者、 10人が働く若者だったとします。高齢者の内、20人程がゲートボー…

地域おこし2

積極的な打ち手とは、要するに産業を呼んで来れる打ち手である。 従来は、産業を呼んで来れる打ち手として工業団地などという発想があった。 しかし、これとて、安い土地を資源にしている消極的な打ち手に過ぎない。 誘致される企業にとって、その土地に行く…

地域おこし

平成不況がやっと終焉を告げ、景気が上向こうとしているが、一方で、都市と地方の格差は開く一方だ。都市には産業があり、地方にそれがない。とするれば、地域おこしを真剣に考えなければ、ますますその格差は広がるだろう。地域おこしにも、実は2つの打ち手…

化学会社での社長プレゼン

先日、ある化学会社の中堅社員が社長プレゼンする場に立ち会いました。内容的には、非常にいいものでしたが、言いたいことがなかなか役員方に伝わっていきませんでした。そのため、技術的な瑣末な質問攻めに会い、プランそのものがお蔵入りしそうになってい…

統計による意見操作

今日(2/15)の日経新聞朝刊社会面42ページに、文科省が出した面白い統計があったのでご紹介しよう。 「子供がいじめられたのを助けたという大人は42%、いじめを助けてもらったと感じる子供は19%、大人はもっと子供達に積極的に関与しないと子供は助けられた…

ライブドア考2

以前、ある企業での講演に際して、「『ライブドア』についてどう考えますか?』と いう質問を受けたことがありました。その時、私は次のように答えました。 「堀江社長は頭のいい人だから、ビジネスで失敗はしないと思います。ただ企業としての価値観はお金…

パラダイムシフト 4

4.Communication(コミュニケーション-変革の土壌) こうして3つのプロセスを見てきたときに、共通して大事なイシュー、言葉をかえればインフラがあることに気が付いたことだろう。それはコミュニケーションの重要性だ。ただ、コミュニケーションといっても…

新年に思うこと

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 さて、昨年はいろんな事件が起こりました。特に小さい子供を対象にした犯罪が多く、子を持つ父親として心を痛めることが多かった年でした。中でも衝撃的だったのは『京進』塾講師の子供への殺…