Dackスポーツの集中戦略のケース

「1985年、Dackスポーツ(仮称)は国内業界7位(シェア5%程度)の、スポーツ用具全般を扱うスポーツ用品メーカーでした。しかし、これといったヒット商品もなく、年々シェアは下降し、利益率も下がる一方でした。そこで、社長の太田さん(仮称)は、ポーターの基本戦略※という経営戦略の研修を受け、80年代にはあまり商品化されていなかった左利き用のゴルフクラブ市場にフォーカスする「集中戦略」を考えました。当時、左利きゴルファーは無理やり右利き用クラブを使っていることが多く、左利きは人口構成で5%前後といわれ、若い世代では10%近くいるとも考えられていました。」

この集中戦略はうまくいくでしょうか?周囲の方と集中戦略はなぜ勝てるのかについて昼休みにでも検討してみてください。

※脚注:戦略の基本パターンとして、低価格で勝負するコストリーダーシップ戦略、価格以外で勝負する差別化戦略、小さな市場に集中して競争を回避する集中戦略の3つがあるという主張。

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つぶれるやつら

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