地域おこし2

積極的な打ち手とは、要するに産業を呼んで来れる打ち手である。
従来は、産業を呼んで来れる打ち手として工業団地などという発想があった。
しかし、これとて、安い土地を資源にしている消極的な打ち手に過ぎない。
誘致される企業にとって、その土地に行くことが競争優位につながるのでなければ意味がない。
そういう意味で各企業にとっての競争優位を考え、どの企業・産業がこれから伸びていくのかを考える必要がある。
その上で、その産業に必要な「知」を供給できる仕組み、つまり「教育」に力を入れる必要がある。
例えば、コールセンターを誘致したいのであれば、「話す力」、IT企業を誘致したいのであれば、「PC・ソフト開発力」、
エンターテイメントを誘致したいのであれば、「表現力」などである。
他にも、「翻訳力・語学力」「漫画力」「法学」「物理学」などいろんな教育分野があり、各地域が誘致する産業をイメージし、
それらを中学・高校・高等教育で重点施策にあげていくことが大事だ。特色を持った人を育て、集め、産業を誘致する。
馬鹿げた話ではない。いまソフト開発なら欧米企業はこぞってインドに開発拠点を作ろうとしている。
「世界とインド」という構図を「日本と地域」という縮尺で考えればいいだけなのだ。
そこまでの構想力が果たして地方自治体にあるかどうか、それが問題だが・・・
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