良質な仮説?

仮説検証で重要なのは、良質な仮説、しかし、それを導き出すのが容易ではない。
では簡単な質問をしてみよう。
「あなたはスーパーの店長です。ある日、ふと店の前の通りを通る人を見ていたら、通る人100人中95人が店の前を左から右に歩く女子高生
でした。この時、あなたは何をしますか?」
この文章を読んで、実際のスーパーの店長達はみなこう答えた。
「通りに面した店先に女子高生向けのグッズをおきます。例えば文房具やアクセサリー、ファッション小物などです。」
同様の答えを考えた人は、スーパーの店長になれるかもしれない。
しかし、この答えの中には良質な仮説はない。これでは成功の確率が高くならず、構造不況業種に落ち込んでしまう可能性さえある。

仮説は仮の説、つまり、事実以外のすべての推論は仮説と称される。しかし、重要なのは、事実以外のすべての推論ではない。
重要なのは、意味ある打ち手につながる推論である。(続く)

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