1000人の爺様と10人の若者2

さて、日本の人口動態で60歳以上の高齢者は何人いると思いますか?1億2千万人の人口に
対して約3千万人、つまり、4人に1人が60歳以上なのです。現在、ベビーブーマーが50歳代
後半ですから、後10年を待たずに、3人に1人が60歳以上という超高齢化社会を迎えます。
成人人口比でみたら、ほぼ1対1(厳密には10対7で高齢者がわずかに少ない)になります。
このとき、あるべき価値観は何でしょう?高齢者を弱者として、保護するという価値観で
しょうか?それとも、経済を支える若者を支援するという価値観でしょうか?

私は、こうした価値観の議論を国レベルでしっかりすべきだと思っています。価値観の
揺らぎを放置しておいたら、例えば、若者の厭世観につながったり、若者による高齢者への
暴力などにつながる可能性が高くなると思っているからです。50:50で価値観が揺らぐとき
だからこそ、しっかりした価値観を社会として醸成すべきだと思っています。

個人的には、高齢者は弱者という価値観は捨て、高齢者もハンデを負った平等なコミュニティー
の一員であり、コミュニティーに対して貢献を要求される存在として位置付け、若者は高齢者
というハンデを例えば、身体障害者同様最大限配慮する、という価値観が醸成できれば力強く、
暖かいコミュニティーができるのではないかと考えています。
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