新年に思うこと

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。


さて、昨年はいろんな事件が起こりました。特に小さい子供を対象にした犯罪が多く、子を持つ父親として心を痛めることが多かった年でした。中でも衝撃的だったのは『京進』塾講師の子供への殺人でした。これは本当に防ぐことができなかったのかと考えて見ました。あの講師の非尋常性は結構、顕著で、『総合的に考慮』できれば子供と接する講師に相応しくないことは明らかで、父兄でも排除は可能だったのではないかと思います。問題は、『総合的に考慮』できるかどうかで、これを行うには、情報の共有が不可欠なのです。


トヨタでもキャノンでもビジネス界で雄たる企業は、『問題の見える化』が進んでいます。問題の所在が明らかになっているからこそ、対策が打てます。


京進』の場合には、あの講師の異常性の情報は、トラブルが発生した個々の家庭に限定され、各家庭横串に共有されていません。もし、各家庭が情報連携できていれば、塾に対して集団で圧力をかけることも可能だったはずです。


企業で行われている『問題の見える化』は企業では常識ですが、社会においても重要なファクターである一方認知されていないと思います。他にも企業で行われている先進的な取り組みが地域で行われていればよいのにと思うケースはあるはずです。このメルマガを読んでいる方々が、企業人としての優秀な知恵を地域や社会に還元し、よりよいコミュニティー作りにも参画されることを年頭に祈りたいと思います。