最近思うこと

最近、小さい子供が巻き込まれる事件をよく耳にする。自分も子供を持つ親として、子供の周囲の環境は非常に気になる。躾のできない親やヒステリーのような先生、物を盗んだり暴力の常習犯の子供など、目を凝らして見回せば危険は一杯ある。こうしたこととどう対峙すべきかといつも悩む。単に子供に近づくなというだけで足りる問題でもない。


塾のアルバイト講師が小学生を殺害した事件でも、「親はなぜ塾を変えなかったのだろうか」と訝る人も多いだろう。ことはそんなに簡単にはいかない。他の講師が優れており塾の価値が非常に高かったり、子供同士ネットワークがあって塾を変えることがそのネットワークの埒外に自分の子供を置くことにもなりかねない。


ではどうしたらよかったのだろうか?


少しでも異常な情報は父兄同士周囲がきちんと情報開示して、お互い知り合うことができれば、早期にこのアルバイト講師を塾から排除することもできたのではないだろうか。子供の環境といったものを考えた場合、加害者の片利よりも被害者の権利を守ることの方が重要な気がする。


古代ローマでは陶片追放といった制度があった。そのコミュニティーに有害なものは、たとえ有力者であっても街から追放されるというもので、権力の集中を廃し、コミュニティーを協力的でコンセンサスを重視する環境におくことができる制度だ。


こういう制度が街や学校にも必要なのであろうか?