フィリップスの変革

前回のフィリップスのケースとコラム「ライブドア考」は実はリンクしていたのだが、お気づきになっただろうか? フィリップスの大事なところは、定規で引いたきれいな線の上を多くの従業員歩かせようとする無理を感じて欲しかったのである。 あの程度の短い…

ライブドア考

私は、堀江さんがまだ長髪でマザーズに上場したばかりの頃、彼の上場に際しての最初の情報開示のプレゼンにアナリストとして参加したことがある。その時の同僚の評は、「うさんくさい」だった。彼が問題にしたのはプレゼンの内容ではなく、聴衆や質問者、つ…

フィリップスの変革

以下は企業変革を議論する際に使うケーススタディです。あなたはフィリップスの変革のどこに違和感を覚えますか? フィリップスは伝統的に国別組織(国毎に開発・生産・販売の組織がある)と商品事業部別組織のマトリックス組織で運営され、国別組織と商品事…

勝ちパターンとしてのブランド

ブランド構築を競争優位として考える企業は多い。しかし、ブランドを構築する力とは単に広告宣伝費の大きさのことではない。 勝ちパターンとしてのブランドとは、認知度とイメージに細分できるが、宣伝広告費は、認知度と、初期イメージ(第一印象)にはある…

ファシリテーションスキル(食品スーパー「エース級」の会議)

話の噛み合う会議は、効率的かつ効果的です。実際、なかなかそうしたいい会議には遭遇できません。多くは、大切な会議の時間を紙で配れば十分なつまらない報告にあてていたり、話があちこちに飛んで結局、なぜその結論に達したのかあいまいなまま終結する会…

前提仮説と結論仮説

前回の「仮説検証能力」の話で(ご覧になっていない方はhttp://d.hatena.ne.jp/xuccess/20050204を参照ください)、具体例を、というご意見があったので補足説明をしておきます。 上記のDackスポーツで入るべきがどうかという判断をする前提(シェア5%という…

Dackスポーツの集中戦略のケース(考え方編)

前回、掲載したDackスポーツのケースについて(ご覧になっていない方はhttp://d.hatena.ne.jp/xuccess/20050121を参照ください)、簡単に考え方をお話したいと思います。この短いケースでは、「事実」として確認できない点がいくつかあるので、常識的な範囲…

食品スーパー「エース級」の会議

以下はファシリテーション(司会術)を議論する際に使うケースです。このケースを読んで、司会者はどこでどのようなコメントを発すべきかについて職場で意見交換してみてください。 食品スーパー「エース級」では、野菜、肉、魚の具材のほかに、インスタント…

仮説検証能力

生産財マーケティングの営業マン研修でも、リテールでのマネジメント研修でも、仮説検証能力を付けることが重要だとよくいわれます。でも、仮説検証能力とは何でしょうか? 仮説には大きくいって2つあります。1つは、戦略オプションやマーケティングプランを…

SE(システムエンジニア)と営業の対立

対等の2つの立場があるとき、コンフリクトが生じやすい。例えば、営業が顧客サイドの意向に基づく意見を出し、SEがシステム設計上のプロセスからの意見を出し合うようなケース。具体的には、こんな場合。 営業:「お客の要求は、A社のサーバーとB社のソフト…