ケースの解説

店長の決断

この短いケースで一番考えなければいけないことは、顧客にとって最も大事なことは何かということである。多くの店長が、この問いに対して、品揃えの幅と価格の安さと答える。もちろん一般的な回答としては、それでOKであるが、各店舗の状況としては、必ずし…

選択の時

前回のケースの考え方をコラムにしてみました。 将来有望な若い人と将来のない高齢者のどちらかを選ぶというときに「経済性」を持ち出すのは倫理的に問題があると考える人も多いようです。そして、未来のある若者を助けたいと思う一方で、今、息をしている人…

説得の柔道2-2

相手がリーダーのパワーを受け入れる環境が整ったら、後は軌道に乗せる動きが重要になる。まず、普遍的な価値観、コンセンサスのとり易い目的に合意を取り付けよう。次に、その目的に対し、あなたの命令ではなく、自分から何をするかを言わせよう。例え、不…

説得の柔道2-1

今回のケースは身につまされる人も多かったようで、反響が多かったですね。そして、いただいた意見は大きく言うと3つに分かれます。一つは、圧制者として、部下に対しこんなやつ首にしてしまえとか、自分で提案してみよとか指示を出すという類です。もう一つ…

フィリップスの変革

前回のフィリップスのケースとコラム「ライブドア考」は実はリンクしていたのだが、お気づきになっただろうか? フィリップスの大事なところは、定規で引いたきれいな線の上を多くの従業員歩かせようとする無理を感じて欲しかったのである。 あの程度の短い…

ファシリテーションスキル(食品スーパー「エース級」の会議)

話の噛み合う会議は、効率的かつ効果的です。実際、なかなかそうしたいい会議には遭遇できません。多くは、大切な会議の時間を紙で配れば十分なつまらない報告にあてていたり、話があちこちに飛んで結局、なぜその結論に達したのかあいまいなまま終結する会…

Dackスポーツの集中戦略のケース(考え方編)

前回、掲載したDackスポーツのケースについて(ご覧になっていない方はhttp://d.hatena.ne.jp/xuccess/20050121を参照ください)、簡単に考え方をお話したいと思います。この短いケースでは、「事実」として確認できない点がいくつかあるので、常識的な範囲…