前提仮説と結論仮説

前回の「仮説検証能力」の話で(ご覧になっていない方はhttp://d.hatena.ne.jp/xuccess/20050204を参照ください)、具体例を、というご意見があったので補足説明をしておきます。


上記のDackスポーツで入るべきがどうかという判断をする前提(シェア5%ということはメーカーとしてコスト競争力は低い、左利き市場は5%はあり、今後10%ぐらいまで拡大するなど)は前提仮説です。「前提条件」といってもよいでしょう。市場調査やテストマーケティング、あるいは実際のビジネスを通じて、検証されるべき要件です。


一方で、集中戦略をする、あるいは他の道を探すというのは、結論仮説で、「戦略オプション」という言い方をしてもよいでしょう。


仮説ということが、「仮」の「説」であって、事実でわからないことは大概含んでしまいます。ですから、私はあまり「仮説」という抽象語を使いません。「前提条件」ならそういえばいいし、「戦略オプション」ならばそういえばいいと思います。抽象的な言葉は同じ語感で違う意味を持つことがあるので注意しましょう。