不二家
残念だ。
しかし、雪印の件があってから、食品各社は前車の轍を踏まずと、コンプライアンスを強化したはず。なのに、なぜこんな失態が続くのか?
問題は、コンプライアンス教育をどういうレベルにどういう濃度で行ったかが大事だ。こんな「企業の価値観」に左右するプロセスを全社同一レベルで広く浅く行ってはならない。まず、役員から、工場長・部門長、そしてマネージャーと、上から濃度を厚くした研修をしなければ、下に対していくら巨額の研修を費やしても密告者が増えるだけで、会社としての価値観にはつながらない。まず、「判断をする人」、この人達が誤った判断をしないように強い研修をすべきだ。
私だったら、ビジネスエシックスの研修をまず、役員に行う。そこで、議論を社長と戦わせることで、この会社のエシックス(倫理)がはじめて確認される。そして、次に同様のステップを部門長と社長との間で行う。そういうプロセスなしで、広く法令順守のお定まりの研修をやったところで、何も変わらない。倫理は法令には書いてないからだ。倫理感がなければ法令順守しようというのは「安全第一」という工場の看板と同じで、「ただの飾り」にすぎない。
多くの企業が早くそのことに気がついて欲しいし、ビジネスエシックスの社長との対話プロセスであればXuccess Consulting Ltd.でも支援できる。是非利用して欲しいものだ。
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