百人一首
高校時代、国語の先生達が組んで、宮崎県下で一斉に百人一首大会を実施した。そのとき、僕は、学校代表だった。なぜ、僕が学校代表かといえば、一番強かったからだ。しかし、昔からやっていたわけではなく、ほとんど付け焼刃の遊びの世界だった。そんな即席の選手が勝つには、百人一首といえどもストラテジー(戦略)が必要だ。
競技百人一首はご存知のように、100枚のうち25枚が自分の札、25枚が相手の札となり、残りの50枚は無関係な札となる。
従って、必ずどっちかに札がある確率は1/2しかない。この戦いを有利に進めるためには、まず、自分の札を確実に取り、数枚でもいいから相手の札を取ればよいとなる。
自分の札を確実にとるためにフォーメーションを作る。つまり、100枚のカードの配列をあらかじめ数パターン用意し、自分に配られたカードはその配列に従って並べればよい。そうすることによって、記憶の時間(確か5分ぐらいだったはず?)を相手カードのパターン分析に費やし、自分が取れる得意カードを選ぶのに使える。もちろん詠み人が読んだら、自分のカードはフォーメーション通りの場所を見もせずはじき、相手のカードは自分が記憶した得意カードに集中するわけである。こうすることによって、経験の浅い選手でも慣れた選手に対して互角以上に戦えるわけである。
ところで、百人一首を僕が真剣に取り組んだのはなぜか?それは、百人一首なんていうものを日常から行うかわいい清楚な女の子と向き合って時にはスキンシップを取りながら遊べたためである。何事にも、モチベーションは重要だ。
なお、僕らが始めたこの百人一首の遊びは今でも母校で大会として引き継がれているのはうれしい限りである。
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