説得の柔道2

以下は組織行動を議論する際に使うケーススタディです。新しく課長として赴任してきたあなたは、会社のコスト削減の方針に従い、前職で実施した事務手続きの大きな変更をここでも行おうとしています。しかし、あなたのプランを聞いた古参の部下が、上司であるあなたに面会を求めてきました。彼は、あなたより年上のノンキャリで10年この職場におり実際の事務手続きを仕切っていました。


今まであなたの前任課長は何人も彼を異動させようとしましたが、現実事務が回らなくなるため、できずにいました。彼も、彼の事務ノウハウが彼のポジションを守っていることを知っていました。あなたは、新任課長として、この部下にどのような対応を図りますか。


部下:「課長、今回の事務手続きの変更ですが、一見コスト削減になるように思えますが、見方を変えると簡素化された事務の結果に不良事務が発生してそのフォローによりコストがかかる気がします。長年培われてきた事務フローにはそれなりの意味があるので、それを無視しての業務改善には賛成できかねます。無理強いされて事務が破綻したのではなんにもなりませんし、課長の責任問題にもなりかねません。現場を率いる立場としては断固として反対致します。」


こう切り出されて、以下に対峙するか周囲の方々と話し合ってみてください。