新聞広告

私事だが、この正月に本を出した。
そして、出版社が新聞広告を打ってくれたのだが、これが非常に面白かった。
僕の本は正月元旦に本屋に並ぶよう版元から本屋に年末ぎりぎりに送られていた。そして、出版社が新聞広告を打ったのが、12月20日〜23日なのである。これをどう思う?

新聞広告は、効果が長続きがしない一過性の広告である。だれも新聞広告を切り抜いてまで保存する人はいない。ましてや新刊広告をやである。その日見て、興味があれば本屋に行ったり、アマゾンに発注をかけたりするだろうが、翌日以降にはそういう行為をする人がいない。
つまり、本屋でアクセスできない状態で、広告を打ってもほとんど読者には効果がないのである。

100歩譲って、新聞広告を打つことで、本屋の棚割りを増やすのに影響を及ぼすのだという抗弁がありうる。しかし、年末年始の忙しいさなかに、その効果はほとんど望めないだろう。タイミングが悪すぎるのだ。

世の中にはプロと言われている人達が五万といる。しかし、本当に考えて仕事している人は少ないんだなと感じた年の瀬であった。

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